汚染土壌浄化工事

新工場を本格稼働、事業拡大へ

新たに開設した東広島工場を拠点に、幅広い土壌浄化案件に対応できる体制が整いました。

設立から38年目を迎えた当社は、薬液注入工法や推進工事、地盤改良工事を主体に、下水工事や土木工事などのほか、近年は工場跡地などの汚染土壌浄化工事にも注力しています。土壌浄化事業においては資材の生産から製造・販売、施工までできる一貫体制を構築し、これまで全国で数多くの実績を重ねてきました。9月末にはナノ鉄複合粒子(RNIP)による土壌浄化工法の拠点となる「東広島工場」(東広島市河内入野・敷地約1200坪)を竣工し、2017年10月より本格稼働したのです。

工場の新設に先立つ2017年1月には『ナノ鉄複合粒子「RNIPアールニップ」による土壌・地下水浄化法の確立及び全国展開』の内容で、中小企業等経営強化法に基づく広島県の経営革新計画の承認を受けました。汚染土壌を浄化するために施工コストや環境への負荷、浄化に要する時間、浄化能力などの課題があるなかで、大手化学メーカーとの共同研究により短時間で低コストかつ環境への負荷をかけない新たな土壌浄化工法を開発。独自構造浄化資材(70ナノメートルの微細な鉄粉)をポンプで土壌の帯水層に注入し、有害物質に化学反応を引き起こして浄化・無害化する工法で、浄化速度が速く、浄化能力が高いのが強みで、土中に染み込みやすいため建築物の地下にも効果を発揮できる特徴があります。

今後は東広島工場の認知度向上を図って受注拡大に努めるとともに、バイオエレメーション工法など他の浄化手法も研究し、対応能力をさらに高めていきたいと考えています。